リファレンスチェックでのなりすまし防止対策は?

近年、日本の企業でも「リファレンスチェック」を活用する企業が増加しています。
オンラインでの就活が一般化しつつある中で、中途採用に対してリファレンスチェックを行う重要性も増しているからです。
しかし、そのような状況下において、なりすましでリファレンスチェックを潜り抜けようとする採用候補者も少なからず存在します。
今回は、リファレンスチェックで実際にあったなりすましの事例と、なりすましへの対策について解説します。

リファレンスチェックでのなりすましケース

日本は最近になってからリファレンスチェックが普及しましたが、国外ではリファレンスチェックが一般的に行われています。
しかし、普及しているだけにシステムを悪用しようとする人も多いのが現実です。
アメリカの場合は悪徳な業者によって、次のような事例も発生しています。

  • 卒業証書・資格証明書の偽造
  • 履歴書での企業在籍期間の水増し
  • 面接における替え玉でのなりすまし

実は日本においても、アメリカと同じようになりすましが起きています。
よく見られるのが下記のようなケースです。

  • 採用候補者が推薦者になりすます
  • 友人や代行業者による推薦者のなりすまし
  • 履歴書の経歴詐称

ひとつずつ具体的に解説します。

採用候補者が推薦者になりすます

よく起こり得るなりすましが、採用候補者自身が推薦者としてリファレンスチェックを行うケースです。
友人や知人などに依頼できない場合に、自分で推薦者になりすまして有利に働かせようと企むことが多いようです。
このケースでは、前の会社で大きなトラブルを起こしていること、経歴詐称の程度が酷いため、他者に依頼できないなどの背景を持っている可能性があります。

友人や代行業者による推薦者のなりすまし

次にあり得るのが採用候補者の友人、代行業者に依頼して推薦者になりすますケースです。
友人が人事を担当するような役職にある場合、リファレンスチェックについても理解していることがあり、有利になるように働きかけを依頼することがあります。
また、リファレンスチェックが普及してきたことから、日本でも代行業者による推薦者のなりすましが増えています。
推薦者のチェックは非常に重要なポイントと言えるでしょう。

履歴書の経歴詐称

こちらはなりすましとは少し毛色が変わりますが、採用候補者が履歴書を提出したときに、本来とは違う学歴、勤務歴などを書いているケースです。
このような経歴詐称を行う採用候補者には、何か後ろめたい事情があると予測できます。
例えば、大学を何らかの理由で中途退学していた、前の会社でトラブルを起こしていたなどの事情により、履歴書に書きにくいことが可能性に上がります。
リファレンスチェックで採用候補者について、丁寧に確認することが重要です。

なりすましを防ぐための対策は?

なりすましを防ぐためには、企業側で採用候補者だけでなく、推薦者についてもチェックすることが対策になります。
具体的には次の対策を実施するとよいでしょう。

  • 電話・メールで推薦者の住所、生年月日などの身元確認情報と照合する
  • 推薦者が在職する人物かチェックするため、推薦者の職場に確認の連絡を入れる
  • 推薦者に採用候補者との関りや仕事について詳細に確認する

電話・メールで住所、生年月日などの身元確認情報と照合する

なりすましでは、推薦者が採用候補者の職場の人間と偽っている可能性があります。
そのため、電話またはメールで連絡を行い、住所や生年月日などの個人情報を照合しましょう。
もしなりすましなら、個人情報の提供を拒否する可能性も高いです。

推薦者が在職する人物かチェックするため、推薦者の職場に確認の連絡を入れる

推薦者がいるということは、当然ながら採用候補者の在職中の働きぶりを知っている人物のはずです。
推薦者が在職する人物か確認するため、推薦者の職場に確認の連絡を入れることも有効な対策です。
推薦者が友人や代行業者である場合、そもそも会社に在職していない可能性があります。
会社に連絡し、在職する人物か否かを必ず確認してみてください。
ただし、注意すべき点として、個人情報保護の観点から回答を拒否されるケースもあることは理解しておきましょう。
推薦者や採用候補者が役職ある立場の場合、会社に知られると問題になることもあるからです。

推薦者に採用候補者との関りや仕事について詳細に確認する

推薦者にしかわからない採用候補者について確認することも大事な対策です。
推薦者のなりすましでは、細かい仕事ぶりまで確認すると話しに食い違いが現れます。
採用候補者と推薦者がどのような仕事に携わり、どのような仕事ぶりだったのか、採用候補者の人間性はどのようなものか詳細に確認してみてください。

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