離職率の高さはミスマッチが原因?離職を防ぐ対策も紹介!

企業にとって離職者が増えてしまうことは大変な損失です。
せっかく時間とコストを掛けて教育しても、早期に離職されてしまうと時間とコストがそのまま失われたのと同じことになります。
では、なぜ採用した人材の離職が起きてしまうのでしょうか。
その大きな要因として、企業と人材のミスマッチが起こっている可能性が考えられます。
今回はミスマッチが起きてしまう原因について解説し、離職率を抑えるための対策についても紹介します。

ミスマッチが起きてしまう原因

そもそもなぜ企業と人材のミスマッチは起こってしまうのか、その大きな原因について見ていきます。
ミスマッチの原因として考えられるのは次の4つがあります。

  • 労働時間と休日・休暇の条件が合っていない
  • 職場の人間関係が悪い
  • 面接での双方の理解不足
  • 賃金と労働条件が合っていない

労働時間と休日・休暇の条件が合っていない

離職の原因の1つとして、労働時間と休日・休暇とのアンバランスがあります。
労働時間が長い割に休暇が少ない、または休日が取れないとワークライフバランスの観点から離職が増える傾向があります。
離職しやすい職場では有給休暇を付与されても、自由に利用できない雰囲気、有給休暇の取得をネガティブに捉えているケースが多いです。
当然ながら労働時間が長い、月の超過勤務時間が多いほど離職率は高まります。
企業側は労働者の労働時間と休日・休暇のバランスを適切にしていく必要があるでしょう。

職場の人間関係が悪い

長く働き続けられる職場では、人間関係も良いことが多いです。
労働条件に不満はなくても、人間関係の悪い職場は離職率が高くなります。
同僚との交流だけでなく、上司のパワハラ、労働者によって扱いが異なる場合も離職の原因に繋がります。
離職率の高い職場は人間関係が悪いケースも多いですから、適切な人員配置が必要です。

面接での双方の理解不足

転職した結果、想像していた仕事と現実が違うケースも離職の原因です。
この場合は、企業側の説明不足だけでなく、面接などの直接話せる機会に双方の理解が不十分な場合にも起こります。
最近はオンラインでの面接を採用する企業も増えてきており、企業の雰囲気を肌で感じる機会が少なくなっています。
面接は採用候補者と企業担当者、双方のニーズが合っているか理解する場です。
気になる点があれば、時には深掘りすることもミスマッチを防ぐ大事なポイントです。

賃金と労働条件が合っていない

最後に考えられる原因は、賃金と労働条件のミスマッチです。
いわゆるブラック企業で多い特徴の1つですが、厳しい労働条件やノルマを課しながら、給与を低くして雇用するものです。
ブラック企業でなくても、人員配置や時期によっては繁忙期となり、労働条件は変化することもあります。
職場の各部署の労働条件と賃金のバランスが取れているか、定期的にチェックして対応してみてください。

ミスマッチを防止するための4つの対策

ミスマッチによる離職を防止する4つの対策についても紹介します。

  • 企業のメリットとデメリットの双方を伝える
  • 労働条件・給与などの待遇を見直す
  • 職場体験や現場で社員の話を聴く
  • リファレンスチェックを行う

企業のメリットとデメリットの双方を伝える

入社後にミスマッチが生じるのは、デメリットを強く感じてしまうからです。
面接時点ではメリットや会社の良い点ばかりを聴いて、ポジティブなイメージを抱きます。
しかし現実に入社するとデメリットが際立ってしまいます。
こうしたギャップを防ぐためには、メリットだけでなくデメリットも正直に伝えることです。
デメリットを伝えると断られると考える担当者もいますが、逆にデメリットも理解したうえで入社した人材の方が活躍の見込みはあるでしょう。

労働条件・給与などの待遇を見直す

労働時間や環境、人間関係と、給与などの待遇のバランスは対策として重要です。
苦しい面に対して見返りが少なければ、労働者は意欲を失ってしまいます。
理想は長く働き続けられるように、労働条件と給与のどちらも優れていることです。
それが難しい場合は、入社後のフォロー体制をしっかり作り、働きやすい環境を整えてください。

職場体験や現場で社員の話を聴く

早期離職の原因として、理想と現実のギャップが大きいことは前述の通りです。
ギャップを少なくする対策の1つとして、希望者には短時間でも職場体験、現場の社員から話を聴く機会を設けてみましょう。
想像との違いを埋めるだけでなく、入社後に働く自分の姿をイメージすることにも役立ちます。

リファレンスチェックを行う

企業側から採用候補者にアプローチする手段として、リファレンスチェックも有効です。
リファレンスチェックで職場での実績、仕事ぶり、人間性などが把握でき、自社の風土に合った人材か否かを判断できます。
離職防止の対策として、採用候補者から同意を得たうえでリファレンスチェックを行ってみてください。

まとめ:離職を防ぐには企業側の対策が重要!

ミスマッチの原因と離職防止の対策について解説しました。
離職の原因は様々ですが、企業側で是正できる部分が多いことは事実です。
すべてを実行するのは企業側にも負担になりますが、離職によって貴重な人材が失われることは長期的には大きな損失です。
ミスマッチの原因を追求し、離職防止の対策を積極的に取り入れてみてください。

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